ゲーム開発者、暗号通貨を使用しているのはわずか1%
今週末、「State of the Game Industry」レポートが公開されました。
GDCの開催はまだ何ヵ月も先になりますが、先立って多くのゲームプログラマーや発売元の関係者などにインタビューが行われ、現在のゲーム業界の動向がまとめられました。
ここ最近、NFTはゲーム関係者の中でもかなり注目を浴びてきましたので、今回のレポートでもこのテーマはなくてはならないものだと十分予想できます。
そんな中、NFTや暗号通貨などをネガティブに考える人たちにとっては喜ばしい事実が判明しました。
「NFT技術や暗号通貨の決済に興味があるか?」の質問に答えたゲーム関係者や業界人の7割は「興味がない」と答え、「少し興味がある」と回答したのは2割でした。
「とても興味がある」と回答したのはたったの6%という結果でした。
そして、現場でNFT技術を用いた開発がされていると答えたのは、1%とごくわずかでした。
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詐欺やマルチ商法の懸念、NFTゲームの今後
開発の歩みはすでに進んでいることは間違いありませんが、一気に暗号資産やNFTといった技術に入れ替わっていくとまではいかなさそうです。
NFTから連想されるのは、詐欺まがいの暗号通貨の事例や、マルチ商法といった怪しげなNFTの事例です。
また、それは決して噂ではなく実際に起きており、特にNFTはマルチがはびこっています。
そんなオンライン上の声を見聞きした関係者が何人もいて、暗号資産の技術に関してもかなりの人数が不審に感じていることが分かりました。
そして回答者の中には、
「NFTの技術はスタートからまだ日が浅い。ゲームの中に取り入れる前に、しっかりした基礎を作りあげ安心して実用化できるように時間をかけるべきだ」
といった、慎重な見方をする人たちもいます。
「NFT技術は、根を下ろす場所を模索しているように感じます。イチかバチかの賭け事に関心がある人も存在していますが、経済を回す通貨価値になるまでは求められていません。」
「ブロックチェーンは技術面でいうと目をみはるものがあり、安心できる社会やシステムの土台となりうるものではありますが、NFTや暗号通貨のほとんどは犯罪の可能性があります。」
「これまでのゲーム内アイテムやキャラクターの価値観が変わります。資産扱いすることや、誰の持ち物なのかという視点で革命が起きそうです。」
「個人的にはNFTや暗号通貨を実際に使ってみたい気持ちがありますが、友達や現場の人たちの大半は怪しんでいるのが現状で、二の足を踏んでいて実用化するまでには至っていません。NFTの着目すべき点は、高価なものが盗まれたり書きかえられたり不正されないということです。肯定的な声が集まれば、ゲームのアイテムにプレミアをつけるなど面白いアイデアが生まれる可能性があります。」
ゲーム産業の現状 2022年レポート
そして現に、NFTはゆっくりとゲーム業界に進出してきています。
コナミが「悪魔城ドラキュラ」35周年記念として発表したのは、NFT作品のオークションです。
また、ユービーアイソフトも「Quartz」というNFTゲームプラットフォームをスタートしました。
どうなるんでしょうね。