SteamがNFTゲームの販売・リリース禁止へ!規制対象ゲームは今後削除される!?

SteamがNFTゲームを禁止すると公表!


ゲームを販売するプラットフォーム「Steam」(Valve提供)が、2021年10月に公表したのは、NFTやCryptocurrenciesを用いるゲームを今後は禁止していくという決定でした。

その決定により、すぐさまSteam内で該当するゲームが販売不可となり表示されなくなりました。

その数は少なくありません。

アクセスしても「At the request of the publisher, (the game) is no longer available for sale on Steam」と表示されます。

実は多くのブロックチェーンゲームが消されてしまった一方で、該当するゲームなのにまだ販売を継続しているものも複数存在します。

その違いは何なのかが気になるところです。

暗号資産の視点から注目を浴びているブロックチェーンゲームは、最初こそマイナーでかなりマニアックなイメージがありましたが、発表から1年ほど経過すると、少しずつ認知され注目されるようになってきました。

ブロックチェーンゲームに好感を持っていようがいまいが、個人的にどうとらえようがは関係なくはっきりいえるのは、この分野の成長をどう取り扱っていくべきかの考え方に賛否両論あるということです。

去年、Valveでは「Steam」のプラットフォーム上ではNFTゲームを禁止することを発表しました。

そして「The Six Dragons」や「Age of Rust」のような該当ゲームのアクセスが不可になりました。




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禁止されていないNFTゲームも!


NFTを禁止するやり方が世間に与えたのは、Steamはブロックチェーンゲームに批判的というイメージです。

もしくは、今後国が規制に着手していくか、推奨していくか、はたまた取り締まっていくか、まだ先行きが不透明な段階でブロックチェーンゲームを参入していくこと自体、コンプライアンスに関わる問題だという考え方もありました。

ところが詳細を調べると、Steamは一部のブロックチェーンゲームの公開を継続しており、NFTゲームを全部を禁止したというわけではなかったのです。

また、アーリーアクセス版のゲームとして掲載されているものが多いことも確認できます。

禁止されなかったゲームのひとつが、2021年8月発売の「MIR4」です。

こちらはWEMADEが提供するクロスプラットフォームMMORPGです。

Steamが新たに公開した規約に、禁止するゲームについて詳細が取り決められています。

この規約に反するゲームはアクセスできないとはっきり記載されています。



しかしこの内容だと、通常ならMIR4は規約に抵触すると判断されるはずです。

MIR4では、ゲームの中でゲットしたDarksteelをDracoコインに換金し、更にWemix Creditsに変換します。

最後にはWEMIXコインにすることで暗号通貨となり、取引所で売買することが可能になります。

ゲームの中で手に入れたキャラをNFTに変換すれば、そちらも売買可能となっています。

こういった流れは、決して秘密裏のテクニックということではないのです。

試しにSteamからMIR4にアクセスし詳しく確認してみると、EULAにはブロックチェーンの使用を許諾する内容がはっきり記載されており、NFTゲームということが運営に認識されていることが分かります。



Steamで公開されているブロックチェーンゲームは、MIR4に限らずパスを受けているものが他にもあります。

Lucid Sight Inc.が提供するCSC(Crypto Space Commanderの略)もMIR4と同じくブロックチェーンゲームですが、こちらもNFTを使用する内容を堂々と掲げながら配信を続けています。



このように公表されているブロックチェーンゲームは、無料で遊べるという共通点があり、Steamから別扱いされる恩恵を受けていると見られます。

これから販売が待たれるゲームラインナップには、アーリーアクセスタイトルも含まれています。

そのひとつ「Untamed Isles」(Phat Loot Studios提供)は、2021年にバージョンアップした際にSteam Test Keysを公開したことがあります。

2021年8月、Kickstarterはターン制MMOで前進し、ゲームの進化を導く要を「Game first, crypto second(ゲームが先、暗号は二の次」)という言葉で表し業界を響かせました。

Untamed Islesが今後Steamで公開されるかどうかは今のところはっきりしませんが、Steamキーを保有している人がテストフェーズで遊びながらもSteam上でゲームが更新されたり、引き続き通信を続けられる確率が高いと考えられます。

つまりSteamキーが発行されること自体、その後の展開に期待しても良いといえます。


今後NFTゲームの規制の緩和はあるか!


一方、Valveがブロックチェーンゲームに気付いていないのではないかという憶測もありますが、この真偽は誰でも一目瞭然ではないでしょうか。

Crypto Space Commanderの場合、SCSに略しただけではありますが、ブロックチェーンゲームであるということを含めどんなゲーム内容かがはっきりと明記されています。

Steamがブロックチェーンゲームを禁止していく意思がある一方で、Google Playのような他の人気ゲームストアではブロックチェーンゲームが継続的に販売されており、その数は3桁に届きそうな勢いを見せています。

Epic Games Storeの場合は、規約に基づきゲーム内容を明記しているゲームは、年齢の評価をクリアしていれば削除対象にしないと発表しています。



Steamで禁止されているのに公開されている、無料のブロックチェーンゲーム。

今後Valveは考え方を改めることはあるのかが気になりますが、すぐに大きな動きがあるとは思えません。

しかしながら、今も削除されずに公開されているブロックチェーンゲームへのアクセスは続けられるようです。

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